ココアはカフェインが少ないという事実は良く知られているのではないでしょうか。
ただし、少ないとはいってもデカフェのコーヒーや紅茶よりも多く含まれますし、ミルクココアなどは砂糖がたっぷり入っていますので、妊娠中・授乳中の過剰な飲用は避けたほうが良いとは思います。
もし飲むなら、砂糖の入っていないピュアココアや純ココアがお勧めですよ。
たくさん飲む場合は、スーパーだと割高なので、通販で500gのものを買うのがお得です。
味にこだわられる方ならバンホーテンがやっぱり一番!
日本食品標準成分表からカフェインの記載がある飲料を抜き出す
他の飲料と比べて、多いか少ないか、少ないならどれくらい少ないのか、を調べてみました。
日本食品標準成分表があらゆる栄養成分のオフィシャルなデータベースとなりますので、こちらを参考にします。
カフェインは栄養成分ではないのですが、お茶やコーヒーとは密接な関係にありますので日本食品標準成分表の備考欄に記載してあります。
記載のある飲料をすべて抜き出してみました。
表の数値は可食部100gあたりのカフェイン量で、カッコの中は抽出条件を表しています。
※ここから先は100g=100mlとして考えます。
玉露抽出液 | 160mg(茶10g/60℃/60ml/2.5分) |
---|---|
煎茶抽出液 | 20mg(茶10g/90℃/430ml/1分) |
かまいり茶抽出液 | 10mg(茶10g/90℃/430ml/1分) |
番茶抽出液 | 10mg(茶10g/90℃/650ml/0.5分) |
ほうじ茶抽出液 | 20mg(茶15g/90℃/650ml/0.5分) |
玄米茶抽出液 | 10mg(茶15g/90℃/650ml/0.5分) |
ウーロン茶抽出液 | 20mg(茶15g/90℃/650ml/0.5分) |
紅茶抽出液 | 30mg(茶5g/熱湯/360ml/1.5分~4分) |
コーヒー抽出液 | 60mg(コーヒー粉末10g/熱湯/150ml) |
インスタントコーヒー | 4000mg |
ピュアココア | 200mg |
日本の成分表らしく、日本茶の充実度がすごいですが、デカフェの情報が全然ないのが残念ですね。
抽出液100mlあたりに修正
注意しなければならないのは、
- インスタントコーヒーとピュアココア以外は抽出液
- インスタントコーヒーとピュアココアは粉末
という点です。
インスタントコーヒーとピュアココアは数値が大きくなっていますので、抽出液100mlあたりに換算します。
メーカーのサイトを見ますと、コーヒーは2gで140ml、ココアは4gで140mlがおすすめの飲み方ということですから、こちらで計算しますと次のようになります。
インスタントコーヒー | 4000mg → 57mg |
---|---|
ピュアココア | 200mg → 6mg |
まとめてグラフにしてみます。
これで答えが出ました。
ココアの1杯あたりのカフェイン量は、コーヒーの1/10、紅茶の1/5、煎茶の1/3です。
デカフェのコーヒーが100mlあたり0mg~3mg程度カフェインを含みますので、ピュアココアの6mgという数値はそれよりも少し大きいです。
しかし、普通のコーヒーの60mgやインスタントコーヒーの57mgと比べればはるかに低い数値であることが分かりますね。
ちなみに、玉露のカフェイン量が突出していますが、これは玉露の葉自体のカフェインが多いのではなく、茶葉をたくさん使用して少量で抽出する、という玉露の抽出方法の特性に由来するものです。(茶葉の違いも多少あります)
また、表やグラフでは、比較のため抽出液100mlあたりに基準を合わせていますが、玉露は1杯あたり20~30ml程度でエスプレッソ的に飲用するのが通常です。
まとめ
商品や飲用方法によって数値はかなり変わってしまうものですが、日本食品標準成分表が元データですので、参考資料としては一番妥当なものと思います。
ココアのカフェイン量は、100mlあたり6mg
比較すると、
- コーヒー(60mg)の1/10
- 紅茶(30mg)の1/5
- 煎茶(20mg)の1/3
となります。
繰り返しになりますが、ココアを飲むときは過剰な糖分の接種を控えるために、純ココアを購入するのがおすすめです。砂糖を入れなくても、牛乳の自然な甘みだけでもおいしく飲めますよ。